iOS・iPadOS

ここでは、iOS, iPadOSを搭載したエッジをIoTストアで利用する方法について記載しています。

iOS、iPadOSの対応について

IoTストアでは、My-IoTエッジとしてiOS、iPadOSを搭載したエッジに対応していますが、利用可能な機能に制限があります。

iOS、iPadOSエッジで利用可能な機能は下記のとおりです。

  • IoTストアへの登録、エッジ詳細情報の確認

  • エッジからMy-IoTデータストアへのデータ送信

iOS、iPadOSを搭載したエッジへのエッジアプリの配信や、エッジソフトウェアアップデート等の機能は利用できません。

iOS、iPadOSをコネクタやパッケージと紐づける方法

iOS、iPadOSを搭載したエッジへのエッジアプリ配信はできませんが、iOS、iPadOS搭載エッジをコネクタやパッケージと紐づけることで、クラウドアプリとの連携やIoTストア上でのエッジの管理を行いやすくすることができます。

エッジとパッケージやコネクタを紐づけるためには、My-IoT OSを搭載したエッジ上で紐づけるためのダミーのエッジアプリ(iOS・iPadOS用エッジアプリと呼ばれるエッジアプリ)を作成する必要があります。
iOS・iPadOS用エッジアプリをクラウドアプリと一緒にパッケージに設定し、iOS、iPadOS搭載エッジを含むグループにインストールすることで、エッジとパッケージおよびコネクタを紐づけることができます(iOS・iPadOS用エッジアプリは実際にはエッジにインストールされません)

ここでは、iOS・iPadOS用エッジアプリの作成方法を記載します。

準備するもの

iOS・iPadOS用エッジアプリの作成には、My-IoT OSを搭載したMy-IoTエッジが必要になります。 iOS、iPadOSを搭載したエッジだけでは作成できませんので注意してください。

  • My-IoT OSが動作しているMy-IoTエッジ

iOS・iPadOS用エッジアプリの作成方法

iOS・iPadOS用エッジアプリの作成には、My-IoTエッジへのアクセスや、Node-REDフローエディタのアクセス、エッジアプリケーションの開発に関する知識が必要となります。

アクセス方法については、My-IoTエッジへのアクセス を参照してください。
エッジアプリケーションの開発については、開発ガイドの エッジアプリケーションを開発する を参照してください。

  1. My-IoTエッジのNode-REDフローエディタへアクセスし、iOS・iPadOS用エッジアプリを作成します。My-IoT outノードを使用して、紐づけたいコネクタIDとコネクタ定義を設定してください。My-IoT outノード以外についてはどのようなものでも構いません(実際にエッジアプリは動作しません)

  2. My-IoTエッジへアクセスし、ターミナルからエッジアプリファイルの作成を行います

  3. エッジアプリファイルflowTemplate.zipが作成されたのを確認後、作成されたzipファイルを一度展開します

  4. 展開されたディレクトリの中にある、flowInfoファイルを下記のように編集します(下記の例ではわかりやすいように整形して表示しています)

    • iOSエッジの場合

      • edgeType.nameedgeType.osをiOS用に編集します。下記のように編集してください

    {
        "name": "",
        "version": "",
        "edgeType": {
            "name": "iPhone",
            "os": {
                "name": "iOS",
                "version": "15.1",
                "enableRos": false,
                "arch": "arm"
            },
            "nodeRedVersion": "2.0.6",
            "nodeJsVersion": "14.17.6"
        }
    }
    
    • iPadOSエッジの場合

      • edgeType.nameedgeType.osをiPadOS用に編集します。下記のように編集してください

    {
        "name": "",
        "version": "",
        "edgeType": {
            "name": "iPad",
            "os": {
                "name": "iPadOS",
                "version": "15.1",
                "enableRos": false,
                "arch": "arm"
            },
            "nodeRedVersion": "2.0.6",
            "nodeJsVersion": "14.17.6"
        }
    }
    

    注釈

    edgeType.os.version の値については、実際に使用するエッジのOSバージョンに合わせて設定してください。

  5. flowInfoファイルの編集後、下記の構造になるように再度zipファイル化を行ってください

  6. 作成したzipファイルをIoTストアに登録します

iOS・iPadOS用エッジアプリの作成・登録が完了しましたら、システムパッケージを作成する際にiOS・iPadOS用エッジアプリを設定し、iOS、iPadOSエッジが登録されているグループにシステムパッケージをインストールすることで、紐づけを行うことができます。