9.1. My-IoTのデータを公開する

ここでは、My-IoTのデータを公開データとして公開する方法について説明します。

公開データについて

My-IoTでは、エッジアプリから送信され蓄積されたセンサーデータなどのデータを、公開データとして外部に公開することができます。
公開データを作成して公開することで、My-IoTと様々なシステムとのオープンな連携やデータの利活用を可能にします。

My-IoTで公開した公開データは、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)によって推進されている 分野間データ連携基盤(CADDE) を介して、公開・取得可能となっています。

注釈

公開されたデータは、CADDEを介してダウンロードすることが可能です。
公開データを直接閲覧、ダウンロードすることはできませんので注意してください。

公開の流れ

My-IoTでデータを公開する際の流れは下記のとおりです。

  1. IoTストア上で公開データを作成する

  2. 公開データ詳細画面から、CADDE データカタログに登録する際に必要な情報を確認する

  3. CADDE データカタログに、公開データファイルをデータセットとして登録する

公開データの仕様

My-IoTで公開できる公開データの仕様は下記のとおりです。

  • JSONファイル形式(utf-8)

  • 1ファイル当たり最大100MB

公開データを登録する

サイドメニューから、 [公開データ] - [My-IoTデータ] を選択すると、公開データ一覧画面が表示されます。

open_data_list

この画面では、公開データの新規作成や、作成したオープンデータを確認することができます。公開データ一覧画面についての詳細は、 公開データを管理する を参照してください。

公開データを作成するには、画面右上の [新規作成] ボタンを押下してください。

open_data_register

公開データ登録画面が表示されましたら、必要な情報を入力していきます。

公開データを新規作成する

公開データの基本的な情報を入力してください。

  • データ名

    • IoTストアに登録する公開データの名前を入力してください。データ名はIoTストア上で識別するために利用されます。重複した名前は使用できません。

コネクタを選択する

公開データとして作成したいデータのコネクタを選択します。
一つの公開データにつき一つのコネクタを設定することができます。

コネクタとは、エッジアプリとクラウドアプリが使用するデータの形式をJSONスキーマで定義したものです。
My-IoTでは、コネクタに紐づいてエッジアプリから送信されたデータが蓄積されています。
コネクタについての詳細は、 定義・略語 を参照してください。

ここで選択したコネクタのデータが、公開データファイルとして作成されます。 エッジアプリに設定されているコネクタを選択することで、エッジアプリから送信されたデータを公開データとして作成することができます。

[コネクタ][選択] ボタンを押下して、コネクタ選択画面を表示してください。

open_data_connector

画面上部の検索欄では、コネクタの絞り込みを行うことができます。

  • 公開範囲

    • 検索したいコネクタの公開範囲をラジオボタンで選択します

      • [すべて]

        • 全てのユーザが登録したコネクタが表示されます

      • [テナント内のみ]

        • ログインしているユーザのテナント内で登録したコネクタのみ表示されます

一覧は各列のヘッダーを選択することで表のソートが可能です。
[件表示] の横にあるプルダウンからは表示数を選択することができます。
また、 [絞り込み検索] の入力欄にキーワードを選択することで絞り込みをすることができます。
各列の説明を以下に示します。

項目

説明

コネクタ名

コネクタの名前が表示されます
公開範囲を[テナントのみ]に設定しているコネクタの場合は、横に鍵アイコンが表示されます
選択するとコネクタ詳細画面が表示されます

コネクタID

コネクタのIDが表示されます
選択するとコネクタ詳細画面が表示されます

最終更新日時

コネクタが最後に更新された日時が表示されます

公開データを作成したいコネクタの [選択] ボタンを押下してください。
再度公開データ登録画面が表示されますので、公開データ登録処理を続行してください。

公開データのデータ取得条件を設定する

公開データファイルを作成する際のデータ取得条件を設定していきます。

公開データファイルは、下記の3つの中から更新タイミングを選択することが可能です。

  • 定期

    • 定期的に公開データファイルを更新します

  • 不定期

    • ユーザの任意のタイミングで公開データファイルを更新します

  • 指定期間のデータ

    • 期間を指定して公開データファイルを作成します

定期的に公開データファイルを更新する場合

1日ごとや1か月ごとに公開データファイルを更新したい場合など、定期的に公開データファイルを更新したい場合は、 [更新タイミング] から 定期 を選択します。

open_data_periodically

定期取得の場合は、データを取得・更新する間隔や取得オプションを設定することができ、設定した間隔やオプションに従って定期的に公開データファイルが更新されます。

[更新間隔] のプルダウンから、作成したい公開データに合わせて任意の更新間隔を選択してください。 選択できる更新間隔は下記のとおりです。

更新間隔

説明

3年に1回(3年毎)

3年に1回だけ公開データファイルを更新します
更新が実行される月日と時刻を指定します
取得開始日の年を基準として3年ごとに更新が実行されます

2年に1回(2年毎)

2年に1回だけ公開データファイルを更新します
更新が実行される月日と時刻を指定します
取得開始日の年を基準として2年ごとに更新が実行されます

年に1回(1年毎)

1年ごとに公開データファイルを更新します
更新が実行される月日と時刻を指定します
毎年指定した日時に更新が行われます

年に2回(半年毎)

1年に2回公開データファイルを更新します
更新が実行される月日と時刻を2つ指定します
毎年指定した日時に更新が行われます

年に3回

1年に3回公開データファイルを更新します
更新が実行される月日と時刻を3つ指定します
毎年指定した日時に更新が行われます

年に4回

4半期ごとに公開データファイルを更新します
データを更新するタイミングは固定です
毎年、1月1日、4月1日、7月1日、10月1日の0:00に更新が行われます

2か月に1回

2か月ごとに公開データファイルを更新します
更新が実行される日と時刻を指定します
取得開始日の月を基準として2か月ごとに更新が実行されます

1か月に1回

毎月公開データファイルを更新します
データを更新するタイミングは固定です
毎月1日の0:00に更新が行われます

1か月に2回(隔週)

毎月2回公開データファイルを更新します
更新が実行される日と時刻を2つ指定します
毎月指定した日時に更新が行われます

1か月に3回

毎月3回公開データファイルを更新します
更新が実行される日と時刻を3つ指定します
毎月指定した日時に更新が行われます

週に1回(毎週)

毎週1回公開データファイルを更新します
更新が実行される曜日と時刻を指定します
毎週指定した日時に更新が行われます

週に2回

毎週2回公開データファイルを更新します
更新が実行される曜日と時刻を2つ指定します
毎週指定した日時に更新が行われます

週に3回

毎週3回公開データファイルを更新します
更新が実行される曜日と時刻を3つ指定します
毎週指定した日時に更新が行われます

1日に1回(毎日)

毎日1回公開データファイルを更新します
更新が実行される時刻を指定します
毎日指定した時刻に更新が行われます

連続的に

一定の時間おきに公開データファイルを更新します
更新が実行される間隔を時間単位で指定します
1時間~23時間間隔まで指定することができます
指定した間隔で更新が行われます

更新間隔の選択が完了しましたら、取得オプションを選択します。
取得オプションは、公開データを作成する際にどのようにデータを作成するかの設定となります。

  • 差分

    • 前回の更新タイミングからの差分のみを公開データとして作成します

      • 更新タイミング間の差分のみ公開データとして作成したい場合に選択します

      • 例として、1か月ごとに設定されている場合は毎月1か月分のデータを公開データファイルとして作成します

  • 蓄積

    • 前回の更新タイミングからの差分を、前回の公開データに追記して公開データを作成します

      • 更新タイミングでデータを追記したい場合に選択します

取得オプションを選択後、取得開始と取得終了日を指定します。

  • 開始年月日

    • データの取得、定期更新を開始する日付です。この日付を基準として定期更新処理が開始され、公開データファイルの作成が行われます

  • 終了年月日

    • データの取得、定期更新を終了する日付です。この日付を迎えた場合は、定期更新処理を終了します

公開データは、取得開始日を基準として定期更新が開始され、作成されます。
取得終了日を迎えた場合は定期更新が終了し、以降公開データファイルの更新は行われなくなります。 取得開始日は、登録する日時以降の日付のみ指定することができます。

注釈

開始年月日から定期更新処理の実行が始まるため、初回の更新実行タイミングに注意してください。
例として【年に1回、11/1 0:00】を指定し、開始年月日が11/2以降だった場合は既に指定の日時を経過しているため、初回実行のタイミングは翌年の11/1 0:00となります。
初回実行が行われるまでデータファイルは作成されず、空ファイルとなるため、注意してください。

不定期に公開データファイルを更新する場合

ユーザが任意のタイミングで公開データファイルを作成したいなど、不定期に更新する公開データファイルを作成したい場合は、 [更新タイミング] から 不定期 を選択します。

open_data_user

不定期で登録した公開データは、公開データ詳細画面から任意に更新を行うことができます。
不定期では、取得オプションのみ指定可能です。

  • 差分

    • 前回の更新タイミングからの差分のみを公開データとして作成します

      • 更新タイミング間の差分のみ公開データとして作成したい場合に選択します

  • 蓄積

    • 前回の更新タイミングからの差分を、前回の公開データに追記して公開データを作成します

      • 更新タイミングでデータを追記したい場合に選択します

指定期間の公開データファイルを作成したい場合

データの範囲(日付)を指定して公開データを作成したい場合は、 [更新タイミング] から 指定期間のデータ を選択します。

open_data_oneshot

指定期間のデータでは、指定した日付間のデータを公開データファイルとして作成します。
作成した公開データは更新を行うことはできません。

指定期間のデータでは、取得開始/終了日のみ指定可能です。

  • 開始年月日

    • 作成する公開データ範囲の開始日です。登録日の7日前以降を指定することができます。

  • 終了年月日

    • 作成する公開データ範囲の終了日です

開始年月日から終了年月日までのデータが公開データファイルとして作成されます。
開始年月日、終了年月日は登録日の7日前以降を指定することができます。

終了年月日を迎えたタイミングでデータの取得が完了し、公開データファイルが作成されます。
終了年月日が現在日時よりも前の場合は、登録後すぐに公開データファイルが作成されます。

登録する

open_data_complete

必要な項目の入力が完了しましたら、画面下部の [登録] ボタンを押下してください。
登録した公開データの詳細画面が表示されます。

公開データを確認する

公開データの登録が完了しましたら、公開データ詳細画面を確認してください。

open_data_detail

公開データ詳細画面では、設定内容や更新状況などの公開データの情報やCADDEのデータカタログに登録するためのURLの確認、公開データファイルのダウンロードを行うことができます。

更新タイミングが 不定期 に設定されている公開データは、画面上部にある [データ更新] ボタンを押下することで、公開データファイルを任意のタイミングで更新することができます。

IoTストアで作成した公開データを公開するには、CADDEのデータカタログを登録する必要があります。
データカタログの登録には、 データカタログ登録用URL が必要となりますので、必要に応じてメモを行ってください。

CADDE データカタログにデータセットを登録する

IoTストアで公開データを作成しましたら、CADDE データカタログにデータセットとして公開データファイルの登録を行います。
データセットを登録する際に、公開データ詳細画面で確認できる データカタログ登録用URL をファイルのダウンロードURLとして設定してください。

データカタログに登録する方法については、別途データカタログのドキュメントを参照してください。