3.4. My-IoTエッジをセットアップする¶
My-IoTでは、My-IoT用のOSが動作しているMy-IoTエッジが必要となります。
ここでは、My-IoTエッジのセットアップ手順について記載しています。
対応機種¶
My-IoTエッジとして動作保証している機種は下記のとおりです。
機種名 |
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Raspberry Pi 3 Model B+ |
下記の機種については、基本的な動作は確認しておりますが、動作保証対象外となりますので注意してください。
機種名 |
---|
Raspberry Pi 3 Model B |
Raspberry Pi 4 Model B |
準備するもの¶
My-IoTエッジのセットアップには、下記が必要となります。
OSイメージを書き込むmicro SDカードについては、セットアップするMy-IoTエッジの台数分が必要になります。
Windows OSを搭載した作業用パソコン
micro SDカードリーダー
My-IoTエッジ本体
OSイメージを書き込むmicro SDカード(16GB以上)
USBメモリ(FAT32でフォーマットされていること)
OSイメージのダウンロード¶
My-IoTでは、専用のOSを書き込んだエッジを使用します。
My-IoT専用のOSには、Raspberry Pi OSなどのOSを基に、My-IoTエッジとして動作するために必要なモジュール(Node-RED環境やMy-IoTクラウドとの通信モジュールなど)があらかじめ組み込まれています。
My-IoT専用のOSを書き込むためには、まずはじめにOSのイメージファイルをダウンロードします。
IoTストアのサイドメニューから [セットアップ] - [OSイメージダウンロード] を選択してください。
OSイメージ一覧画面では、ダウンロード可能なOSイメージの一覧が表示されます。
ダウンロードできるOS種別は下記のとおりです。
OS種別 |
説明 |
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Raspberry Pi OS |
Raspberry Pi OSを基にしたMy-IoT専用のOSイメージです。
通常はこちらを選択してください。
バージョン、アーキテクチャはインストールするエッジアプリの対応OSに合わせてください。
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画面上部の [OS情報] からOSの種類にチェックをつけて [検索] を押下することで、表示するOSの種類を絞り込むことができます。
OSイメージ一覧から [OSイメージ名] を選択すると、OSイメージ詳細画面が表示されます。
イメージ詳細画面で [ダウンロード] ボタンを押下すると、ZIP形式で圧縮されたOSイメージファイルのダウンロードが開始されます。
注釈
イメージファイルのダウンロードには、時間がかかる場合があります。
OSイメージの書き込み¶
Raspberry Pi Imagerのインストール¶
OSイメージの書き込みには、 Raspberry Pi Imager を使用します。
配布先からインストーラーをダウンロードし、指示に従って作業用パソコンにインストールしてください。
zipファイルの展開¶
OSイメージダウンロードの手順でダウンロードしたzipファイルを展開します。
展開すると、xxxx.img
というファイルが格納されているので、任意のフォルダに移動してください。
Raspberry Pi ImagerでOSイメージを書き込む¶
OSイメージをmicro SDカードに書き込みます。
注意
OSイメージの書き込み時に、SDカード内のデータが初期化されるため注意してください。
micro SDカードを作業用パソコンに接続してください
Raspberry Pi Imagerを起動し、下記の画面が表示されましたら [Operating System] から [CHOOSE OS] を選択します
OSの選択画面になりましたら、一覧から [Use custom] を選択します
ファイルの選択画面が表示されたら、先ほどのイメージファイル(.img)を選択します
書き込み先の選択画面が表示されたら、先ほど作業用パソコンに接続したSDカードを選択します
選択したOSイメージとSDカードに誤りがないか確認し、 [WRITE] ボタンを押下します
書き込みによってUSBメモリが初期化される旨の警告が出ましたら [YES] を選択して書き込みを行います。お使いの環境によっては書き込みにはしばらく時間がかかりますので、書き込み完了までそのままお待ちください
下記画面が表示されましたら書き込みは完了です。 [CONTINUE] を押下してダイアログを閉じましたら、SDカードを作業用パソコンから取り外します
注意
証明書・設定ファイルの準備¶
プロビジョニング用証明書のダウンロード¶
My-IoTエッジがMy-IoTに接続するためには、プロビジョニング用証明書と呼ばれるファイルが必要となります。
プロビジョニング用証明書は、下記手順でダウンロードすることができます。
作業用パソコンでIoTストアへアクセスし、ログインします
サイドメニューから [セットアップ] - [プロビジョニング用証明書ダウンロード] を選択します
プロビジョニング用証明書ダウンロード画面が表示されますので、 [ダウンロード] ボタンを押下します
証明書ファイルのダウンロードが完了しましたら、ダウンロードしたzipファイルを展開します。展開後、下記の4つのファイルが存在することを確認します
ファイル名
AmazonRootCA1.pem
claimCertificate.crt
claimCertificate.key
provisioningParams.json
プロビジョニング用証明書のコピー¶
下記手順に従って、プロビジョニング用証明書をUSBメモリへコピーしてください。
USBメモリをPCに接続します
USBメモリのルートフォルダ(例:E:\)に、 「myiot」 というフォルダを作成します
作成した 「myiot」 フォルダに、先ほどの4つのファイルをコピーします
注意
コピーするファイルのファイル名は変更しないでください。
コピーが完了しましたら、USBメモリをPCから取り外します
SSID設定ファイルダウンロード¶
My-IoTエッジをWi-Fiネットワークに接続する場合は、SSID設定ファイルと呼ばれるファイルが必要となります。
SSID設定ファイルは、下記手順でダウンロードすることができます。
注釈
My-IoTエッジのインターネット接続に、有線ネットワークやLTEドングルなどを使用する場合(Wi-Fiネットワークに接続しない場合)は、設定不要です。
My-IoTへアクセスし、ログインします
サイドメニューから [セットアップ] - [SSID設定ファイルダウンロード] を選択します
SSID設定ファイルダウンロード画面が表示されますので、必要事項を入力して [ダウンロード] ボタンを押下します
OS種別
書き込んだSDイメージに応じて、OS種別を選択します
SSID
エッジが接続するWiFiネットワークのSSIDを入力します
暗号化の種類
エッジが接続するWiFiネットワークの暗号化の種類を選択します
パスワード
エッジが接続するWiFiネットワークの暗号化パスワードを入力します
注釈
上記の情報が不明な場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
SSID設定ファイルのコピー¶
下記手順に従って、SSID設定ファイルをOSイメージ書き込み済みのmicro SDカードにコピーしてください。
書き込んだOSイメージのOS種別によって手順が異なりますので、該当OSの手順を参照してください。
注意
設置場所やWi-Fiの接続先が異なるなど、My-IoTエッジごとにWi-Fi設定が異なる場合は、異なる設定のSSID設定ファイルを作成してそれぞれのMy-IoTエッジにコピーする必要があります。
Raspberry Pi OS 10¶
ダウンロードしたSSID設定ファイルを下記のディレクトリにコピーしてください。
/boot
ここでは、例としてWindowsが動作しているパソコンを使用した場合の手順を示します。
OSイメージを書き込んだSDカードをPCに接続します
注意
SDカードを接続した際に、 [ドライブ X: を使うにはフォーマットする必要があります。] のようなエラーダイアログが表示される場合があります。これはOSイメージが書き込まれた一部のファイルシステムを、Windowsが認識できないため発生するエラーとなります。手順で必要になる 「boot」 ドライブにはアクセス可能ですので、ディスクのフォーマットは行わないでください。SDカードが認識されたら、 「boot」 ドライブを開きます
「boot」 ドライブのルートフォルダ(例:F:\)に、ダウンロードしたSSID設定ファイルをコピーします
コピーが完了したら、SDカードを取り外します