6.2. コネクタを登録する¶
ここでは、コネクタの登録方法について説明します。
コネクタを新規作成する¶
コネクタの形式について¶
コネクタは、エッジアプリとクラウドアプリが共通で利用するデータ形式を、下記のようにJSONスキーマの形式で記述します。
エッジアプリとクラウドアプリが使用する可能性のあるプロパティを全て定義してください。
コネクタとして登録できるJSONスキーマの例を下記に示します。
{
"$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema",
"type": "object",
"required": ["connectorID", "edgeID", "timestamp", "data1"],
"properties": {
"connectorID": {
"type": "string"
},
"edgeID": {
"type": "string"
},
"timestamp": {
"type": "string"
},
"data1": {
"type": "integer"
},
"data2": {
"type": "object"
},
"data3": {
"type": "array",
"items": {
"anyOf": [
{
"type": "string"
}
]
}
}
},
"additionalProperties": false
}
コネクタとして登録できるJSONスキーマの仕様は下記のとおりです。
下記の仕様に従っていないJSONスキーマは、コネクタとして登録できませんので注意してください。
一番上位の階層は必ず
type: "object"
とする$schema
の指定については任意(JSON Schema Draft 7に準ずる)properties
は必須とし、下記のプロパティを必ず指定するconnectorID
type: "string"
edgeID
type: "string"
timestamp
type: "string"
connectorID
、edgeID
、timestamp
以外のプロパティの指定については自由とする
required
は必須とし、必ずconnectorID
、edgeID
、timestamp
を指定するconnectorID
、edgeID
、timestamp
以外のプロパティの指定については自由とする指定したプロパティは、エッジアプリからのデータ送信時に存在チェックが自動で行われるため、必須プロパティについては指定することを推奨する
additionalProperties
は必須とし、必ずfalse
を指定する下記のキーワードは使用できない
dependencies
minProperties
maxProperties
上記以外の仕様はJSON Schema Draft 7の仕様に準じます。
JSONスキーマの詳細については、 JSON Schema を参照してください。
コネクタの作成方法¶
サイドメニューから [開発] - [コネクタ] を選択すると、コネクタ管理画面が表示されます。
この画面ではコネクタの新規作成や、作成したコネクタの編集、削除などを行うことができます。 コネクタ管理画面についての詳細は、 コネクタを管理する を参照してください。
注釈
コネクタを作成するには、画面右上の [新規作成] ボタンを押下してください。
コネクタ新規作成ダイアログが表示されましたら、必要な情報を入力します。
コネクタ名 (必須)
IoTストアに公開されるコネクタの名前を入力します。重複した名前は使用できません
JSONスキーマ (必須)
コネクタとして登録するJSONスキーマを登録します。 [選択] ボタンを押下してJSONファイルを選択します
選択できるファイル形式は
.json
形式です
説明
コネクタの説明を入力します
公開範囲
コネクタの公開範囲をラジオボタンで選択します
[公開]
全てのユーザにコネクタが公開されます
[テナント内のみ]
ログインしているユーザのテナント内のみでコネクタが公開されます
必要な情報の入力が完了しましたら、 [登録] ボタンを押下してコネクタを登録します。
登録が完了しましたら、コネクタ管理画面に作成したコネクタが表示されていることを確認します。
注意
内包コネクタを設定する¶
内包コネクタとは¶
コネクタが他のコネクタの定義をすべて含んでいる場合、他のコネクタを 内包コネクタ として設定することができます。
内包コネクタを設定することで、システムパッケージを作成する際に同じコネクタを使用しているアプリだけでなく、内包コネクタとして設定したコネクタを使用しているアプリも連携できるようになります。
内包コネクタとして設定できる条件¶
下記の条件を満たした場合、コネクタBを コネクタAの内包コネクタ として設定することができます。
コネクタBの
required
に設定されているプロパティが、コネクタAのrequired
にすべて含まれているコネクタBの
properties
に含まれるプロパティが、typeを含めて全てコネクタAのproperties
に含まれている
下記の例では、内包コネクタの条件を満たしているためコネクタBをコネクタAの内包コネクタとして設定することができます。
コネクタAのJSONスキーマ定義
{
"$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema",
"type": "object",
"required": ["connectorID", "edgeID", "timestamp", "data1", "data2", "data3"],
"properties": {
"connectorID": {
"type": "string"
},
"edgeID": {
"type": "string"
},
"timestamp": {
"type": "string"
},
"data1": {
"type": "integer"
},
"data2": {
"type": "object"
},
"data3": {
"type": "array",
"items": {
"anyOf": [
{
"type": "string"
}
]
}
}
},
"additionalProperties": false
}
コネクタBのJSONスキーマ定義(内包として設定するコネクタ)
{
"$schema": "http://json-schema.org/draft-07/schema",
"type": "object",
"required": ["connectorID", "edgeID", "timestamp", "data1", "data2"],
"properties": {
"connectorID": {
"type": "string"
},
"edgeID": {
"type": "string"
},
"timestamp": {
"type": "string"
},
"data1": {
"type": "integer"
},
"data2": {
"type": "object"
},
"additionalProperties": false
}
内包コネクタの設定方法¶
内包コネクタの設定はコネクタ詳細画面から設定を行います。
コネクタ管理画面から内包コネクタを設定するコネクタの [コネクタID] か [コネクタ名] を選択してください。
コネクタ詳細画面が表示されましたら、 [コネクタ情報] の [内包コネクタ] から [編集] ボタンを押下してください。
この画面では、内包コネクタの編集を行うことができます。
コネクタ詳細¶
コネクタID
コネクタIDが表示されます
コネクタ名
コネクタ名が表示されます。公開範囲を[テナントのみ]に設定しているコネクタの場合は、横に鍵アイコンが表示されます
JSONスキーマ
形式
JSONスキーマの内容が表示されます
コネクタ一覧¶
コネクタ一覧には、IoTストアに登録されているコネクタの一覧が表示されます。
各行を選択することでコネクタ参照エリアが表示され、該当のコネクタの詳細情報を確認することができます。
画面上部の検索欄では、コネクタの絞り込みを行うことができます。
公開範囲
検索したいコネクタの公開範囲をラジオボタンで選択します
[すべて]
全てのユーザが登録したコネクタが表示されます
[テナント内のみ]
ログインしているユーザのテナント内で登録したコネクタのみ表示されます
コネクタ一覧は各列のヘッダーを選択することで表のソートが可能です。
[件表示] の横にあるプルダウンからは表示数を変更することができます。
[絞り込み検索] の入力欄にキーワードを選択することで、表の絞り込みをすることができます。
各列の説明を以下に示します。
項目名 |
説明 |
---|---|
コネクタID |
コネクタIDが表示されます
選択することで、コネクタ詳細画面がサブウィンドウで表示されます
|
コネクタ名 |
コネクタ名が表示されます
公開範囲を[テナントのみ]に設定しているコネクタの場合は、横に鍵アイコンが表示されます
選択することで、コネクタ詳細画面がサブウィンドウで表示されます
|
最終更新日時 |
コネクタの最終更新日時が表示されます |
内包コネクタとして設定したいコネクタを選択するには、コネクタのチェックボックスにチェックを入れてください。
既に設定されているコネクタを解除するには、チェックボックスからチェックを外してください。
内包コネクタの選択が完了しましたら、 [登録] ボタンを押下してください。
注意
コネクタ詳細画面が表示されましたら、登録した内包コネクタが [内包コネクタ] に表示されていることを確認してください。